10日最高検次長検事が菅家さんに正式に謝罪したというニュースが流れ、これで再審にすぐなると思ってしまった。
菅家さんによると、謝罪について検察からは何の連絡もないという。数カ月の再審手続きで「無罪」へと転換しようとする検察側の姿勢に「とんでもない話だ」と怒りをあらわにした。
92年に福岡県飯塚市で女児2人が殺害された「飯塚事件」も足利事件と同じように旧来のDNA型鑑定で有罪とされた。弁護団は、死刑が執行された飯塚事件の久間三千年(くま・みちとし)元死刑囚の弁護団との連携を深める方針だ。久間元死刑囚の執行を刑務所で知ったという菅家さんは「飯塚事件と足利事件はそっくりだ。人の命は地球より重い。無実かもしれない人間を直ちに執行することは許されない」と語気を強めた。
弁護団は10日夜、菅家さんも同席して記者会見を行った。この冤罪事件を起こしてしまった全証拠の開示を高裁の再審請求特別抗告で求めていくという。この事件の背景を明らかにするため、科捜研の鑑定技師も証人として要請しているということだった。早期の再審決定ではすまされない、時の重みがそこにはあった。
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