2007年11月21日水曜日

沖縄戦の記述検定意見撤回

  日本史教科書の訂正申請6社8冊が出揃いました。検定で意見を付けられた5社(三省堂出版、実況出版、清水書院、東京書籍、山川出版)と付けられずに合格していた第一学習社です。
  文科省教科書課は、沖縄戦の研究者、沖縄史、戦史などの研究者に最近の学説状況を出してほしいと要請しました。これを受け、関東学院大学の林博史教授は、「『集団自決』は日本軍の強制であり、検定意見を撤回すべきだと明記するつもりだ。私の本(『沖縄戦と民衆』)が悪用されたことも抗議し、本の趣旨を説明する」と話していた。
 林教授の著書は教科書調査官が軍強制の記述削除を求める根拠としていた。教科書課の担当者は、自民党国会議員有志で作る沖縄戦研究会の会合で、「沖縄戦、沖縄史、軍事史の幅広い専門家から聞く。審議会にはさまざまな人から意見を聞くようお願いしている」と説明していたことが分かった。小委員会(日本史)は沖縄戦専門家からの意見を参考にして11月末までに審議結果をまとめ、部会(社会科)に上げる見通し。部会で最終結論を出すことになる。