2008年3月28日金曜日

大江・岩波沖縄戦名誉毀損裁判 大江・岩波勝訴

 今日大阪地裁で、ノーベル文学賞作家大江健三郎さん、出版社の岩波書店を相手取って起こされていた名誉毀損裁判の判決があった。
 原告側の訴えを棄却するものだった。昨年の高校歴史教科書検定意見問題としてクローズアップされた沖縄戦の集団自決(強制死)について、軍命のある無しが争われた。
 慶良間列島における海上挺身戦隊隊長の命令、そんなことはしていないという原告側と、あくまでも『軍命』によって集団自決が行なわれたとする被告側。原告元戦隊長の本人の証言が認められるのか、歴史的事実としての集団自決が軍の関与無しにはありえなかったとする被告側の主張が認められるのか、ずっと気になっていたが、今日大阪地裁で、原告側の主張が退けられたのでほっとした。
 しかし、教科書検定違憲問題も不十分な決着だったし、この裁判も控訴されたことから今後も気が抜けない。



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