2008年2月22日金曜日

全国学力テストに参加しない

 今年も犬山市は全国学力テストに参加しない事を決定した。

 昨年から始まった全国学力テスト、犬山の子どもたちは責任を持って犬山が育てる、犬山市は全国で唯一、このテストに参加しなかった。

 子どもの教育権を保障するため、日本国憲法は第26条第2項に国民の義務として、その保護する子女に対して、「教育」を受けさせる義務を定めている。教育基本法第10条の規定で不当な支配、介入は許されないが、現行法では、法律で定めるとして、国家の介入を認めるような法案が出される危険を孕んでいる。

 旭川学テ裁判の判決が物語るように、教育への国の不当な介入に当たるのかどうかが、再び問われることになった。しかし、その参加が地方教育委員会の決定によるものとされ、あくまでも自由参加(京都では親の意向で生徒数人が参加していない)であり、強制参加でないということで、昨年の全国学力テストは実施された。絶対に参加しなければならないということではないから、参加しないと決めた犬山市の方針が、責められるべきではないと考える。

 昨年の試験結果で成績の悪かった県には激震が走り、教育環境、学習内容の見直しがされ、全県上げて試験点数の底上げが図れるように各都道府県の教育委員会が、指導的立場で躍起となったことは記憶に新しい。

 それにしても、子どもの学力とは、義務教育とは、古くて新しい問題である。改めて考えさせられた。
 未来を担う子供たちに何をどう教え、伝え、その中から育った芽をどうやって育てていくのかが、改めて問われている。

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